3月11日の震災・原発事故の為に、福島県双葉
町の町民の方たちは、これまで生活を営んでき
た故郷を後にせざるをえなくなった。
現在双葉町のみなさんは、埼玉県の加須市に
ある旧騎西高等学校に、町の行政もそっくり
そのまま移ってきた。一時期は1200名程も避難
されていたが、現在は1000人前後ぐらいの方が
生活されている。
この加須避難所で、四月末からNPOユニのボラン
ティア施術が始まって半年近くになり、私も
施術メンバーとして参加している。
私自身当初は、被災された方達のボランティアは初めての体験でもあり、何か
特別に配慮しなくてはならないのか?対応できるのかな?等若干の不安もあっ
た。今年の夏、この加須周辺はかなり暑く、汗が滴り落ちてくる中、みんな頑
張って施術している。
担当の日のはじまりはこんな風だ。まずタオ療法のブースへゆくと、近くの長
椅子で、井戸端会議中らしきおばちゃん達が待っている。
施術の予約待ちのリピーターさん達だ。視線を向けると目があって、笑顔で
「どうぞ!」と手招きすると、ニコニコやって来て受け付けを済まし、各部屋
へ一旦戻ってゆかれる。
約30分の施術時間だが、その間の僅かな会話で、リピーターの方達とは気心も
知れ、私生活の細かな部分を喋ってくれたりするようになった。
この僅な関わりの中で、どれほどの癒しを与えてあげられているのか?、気持
を察してあげられているのか?と、考えたりする。が、いまは人対人として混
じり気のない、明るい気持ちで関わるしかないと思っている。
お互いに気心が知れて来て、差し入れやお昼をいただいたりすることもある。
こちら側に対して気遣ってくれたり、「休まないで続けて大丈夫かい?」と優
しい言葉も頂くようになった。この生活にも慣れてきて気持に余裕が出て来た
のかもしれない。
く騒がしい様子だった。慰安のイベントも数多く催されていた。
震災以来、約半年の時が経った現在は、何とか落ち付きを見せて
来ている。
最近は、子供達や働き盛りの世代の人達をあまり見かけなくなっ
た。新しい生活へ切り替えてゆかれたのだろうか?
これからこの加須避難所がどの様にな変化してゆくかは分からな
い。けれど、双葉町とタオサンガにはなんらかの絆が生まれてい
る事は、間違いないようだ。
レポート/新井ヨーコ
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