ベルリン 天使の詩 1987年 ドイツ フランス映画

監督/ヴィム・ヴェンダース

「子供は子供だった頃・・・」“わらべうた”という詩の一節から、映画は始
まる。
                                   
この映画を見るのは3回目。
最初に見たのは「ベルリンの壁」が崩壊した少し後。なんとなく大好きだった
映画、でも今回は特別な出会い。
                                   
ベルリンの街で、変わりゆく風景や人々を見つづける天使ダミエル。
ある日、サーカスで空中ブランコに乗るマリオンという女性に出会う。飛べな
い羽根をつけ、ブランコに乗るマリオン。ダミエルは彼女の心の声を聞く。
                                   
すべてのセリフや映像にこめられた「生きていること」への郷愁。
                                   
空から見るものと地から見るもの、言ったそばから消えていく言葉。でも消え
ずにいつか意味をなす予感。自分を見つめると湧きあがる、愛したい。愛したい・・・。
                                   
映画館を出て街に出て、、足から伝わる地面やリズムを嬉しく感じながら、心
は急いていた。
私の「生きていること」が待っている。
                                   
                                   
文/小林弘枝
                                   
                                   
                                   

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