『下座に生きる』 神渡良平 著

致知出版

この本は、古本屋で題名に魅かれて購入しました。
作家・神渡良平氏が、啓発された人々の人生のエピソードがまとめられ
ています。

この本の安岡正篤氏のエピソードの、「喜神を含む」という言葉が心に
残りました。
“喜神の神”とは神社仏閣に祀ってある神のことでなく、精神の神、つま
り心の最も奥深い部分を指す言葉です。
どのような状況でも心を乱されることなく、心の奥深い部分にいつも喜び
の気持ちを抱いて生きる。
そうすれば、どんな運勢でも、上昇気流に乗ったように開けていくという
意味だそうです。
これは、自らの仏性を信じた生き方のような気がします。

また、マザー・テレサさんに関するお話もあります。
マザー・テレサは「私たちにとって、毎朝のミサこそ活力の源泉です。」と
言われていたそうです。
ミサを通してキリストと一体化することによって、その日、相手を包み込
むような心情が抱けるようになるとのことです。
私は毎朝念仏行をしておりますが、これを読んでから、一層真摯に仏様に
向きあいたいと思うようになりました。

結核になったために少年院から病院に預けられ、世をすねていた孤独な
青年が、一燈園(西田天香によって明治末期に設立された新宗教団体)の
三上和志氏の心に接し、最後の最後に改心して死んでいくお話や、その他
にも、中村天風氏、西郷隆盛氏などの印象深いお話があります。

生きることに発奮したい方は、是非読んでみてください。

文/堀内久志

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