『内なるドクター』 グラディス・テイラー・マクギャレイ 著

太陽出版

友人が乳ガンになった。
自分は死んでしまう、一度その病院から離れたら、何かあっても二度とその病
院には行けないという恐怖。そのために、病院の治療から離れて代替療法のみ
には、踏み切れなかったそうだ。
会ったときには、すでに抗ガン剤による治療を始めていた。本人はいたって元
気だったが、肌は黒く、髪の毛は治療開始5日で全部ぬけたそうだ。

意思の強い彼女は、抗ガン剤治療とともに、食事療法、遠赤外線で暖める、
ある種のサプリメントをとる、そしてタオ療法に前向きに取り組んだ。
やがて、数年前からあった心の葛藤が、病気の原因の一部ではないかと理解した
ようだった。
抗ガン剤治療のあと半分を残してガンは半分の大きさになった。抗ガン剤治療
は中止して予定より早く乳房の一部を切除する手術を行った。
術後の筋肉や腱のツレは朝晩のヨガで回復した。

この半年間におきた彼女の体や心の変化に、私は会うたびにいつも感動してい
た。そして誰でも、いつでも変われるのだと心から思った。

その友人が、ガンに関する本、食事療法などのさまざまな本を読んでみて、
この本が一番よかったと言っていたのが、「内なるドクター」という本だった。
著者であるマクギャレイ医師は、ホリスティック医学協会の設立メンバーで、
身体、心、魂が一体とならない限り真の癒しは起こらないと言っている。
多くの難しい症状の患者が治癒に向っていく過程が、医師の立場から冷静に、
かつ暖かい目線で書かれている。
奇跡的な回復も、その人に起こった特別なこととは思わず、自分にもおこりう
ることと実感できる内容だ。

文 / 今井 美雪

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